前々から気になっていたところ、Amazonのセールで13kになっていたので買いました。
最近話題のANCに対応しており、Appleの空間オーディオにも一部対応しています。
また、AppleでありながらもH1チップを搭載しておらず、端子もType-CであったりとAndroidユーザーにも使いやすくなっています。
外観など
TWSなので、本体の左右と充電器の3つに分かれています。
左右本体はコンパクトで、AirPodsシリーズのようにうどん部分(?)がありません。
フィット感も良く質量も軽いため、長時間つけていても疲れにくい気がします。
ランニング時に使っても落ちるということは多分ないと思います。
フィット感は悪くないのですが非常に本体が持ちづらいため、装着時や収納時に落とさないか不安に感じます。
タッチセンサではなく物理ボタンがあり、これを押すことで音楽操作やNCの切り替えができます。
正面にはランプが1つ、蓋を開けるとボタンが一つあり、AirPodsシリーズと同じようになっています。
ランプは充電器の電池残量が40%以上だと白、40%以下になるとオレンジに光ります。
音質
素人耳なので詳しいことはわかりませんが、結論として良くも悪くもというところです。
全体的にクリアでボーカルの声がしっかりと聞こえます。
しかしドンシャリというには低音も高音も弱く、中途半端な印象です。
ただ単に中音域を抑えたというような音質です。
ただ慣れてくると結構クセになるような音なので、決して悪いわけではないように思います。
空間オーディオはApple Musicのみ対応しており、AirPods Proにあるヘッドトラッキングには対応していません。
一応聞いてみましたが、そこまで魅力を感じませんでした。
恐らく音楽単体ではなく、ヘッドトラッキング対応の機器で動画を見るときに活きるものなのではないかな...と思いました。
AirPods ProやMAXのような機器で聞いたことがないのでアレですが、この製品に限って言うのであればオマケ程度に考えるべきでしょう。
ANC
本製品はマイクを用いたANC(アクティブノイズキャンセリング)に対応しています。
AirPodsと同じようにノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードがあり、本体の左右ボタンの操作か、本体の操作で切り替えることができます。
ノイズキャンセリングの効きについては、個人的には十分なのではないかと思います。
基本的に外と電車でしか使ってませんが、音楽を流していればそれだけ聞こえるようなレベルに騒音が抑えられます。
ただし、何も流していない状態だとホワイトノイズのような音が大きく、耳栓の代わりに使うには厳しいと感じました。
外音取り込みモードは、ノイズキャンセリングの逆で環境音を取り込んで聞こえるようになります。
音楽を流している状態でも多少は外の音が聞こえるようになり、安全性は増すでしょう。
しかし当然ながら等倍の音量で環境音が流れるわけではなく、無音状態でも会話するには少し難しいように感じました。
マイク自体の感度が弱めなのか、少しでも離れた声だとうまく拾えないようです。
コンビニの「レジ袋いりますか?」も微妙なレベルです。
また、ANC/外音取り込みを使用しているときに低音の鳴りが非常に悪くなり、音質が全体的に悪くなる感じがあります。
音質を重視したいときはオフにしたほうがいいです。
操作
左右両方で操作は共通しており以下のようになっています。
1回押し | 再生/一時停止 |
---|---|
2回押し | 次の曲 |
3回押し | 前の曲 |
長押し | ANC切り替え or 音声アシスタント |
長押しは、左右それぞれでANC切り替えか音声アシスタント(Googleアシスタント/Siri)を設定できます。
個人的にイヤホンでアシスタントを起動することはないので、両方ANC切り替えにしています。
ボタン操作なので反応しにくいといったことはありませんですが、寝る前に使おうとすると間違って押してしまうことが多いです。
装着時や耳に押し込もうとしたときにも押してしまいがちです。
またANC切り替えは、ANCオフ→ノイズキャンセリング→外音取り込みをループする仕様になっています。
ANCオフの状態から直接外音取り込みモードに切り替えることができないのはやや不便に感じます。
AirPodsの場合だとiPhone側からいろいろとカスタマイズできる要素があるそうですが、これはほとんどできません。
もう少し弄れたら便利なのになと思います。
接続
初回接続時は、iOSもAndroidも近くで蓋を開けるだけで簡単にペアリングできます。
2台目以降やWindowsの場合は、充電ケースのボタンを押して行います。
選んだ理由で一番大きなものかもしれませんが、接続切り替えが便利です。
一般的なBluetoothオーディオ機器だと、「元々接続していた機器から切断するという工程を踏んでから別の端末から接続する」という回りくどい方法になります。
一方このStudio Budsだと、次に接続する端末から接続しようとするだけで自動的に切断されます。
AppleのAirPodsだとApple製品間だと自動的にできるそうですが、Android端末やWindowsマシンを併用しているとそうもいきません。
Apple以外の製品を使っている人をターゲットにしているだけのことはあるなと感じます。
まとめ
全体的に中価格帯のTWSとしては優秀で、特にApple以外のOS間の接続切り替えのしやすさは一部の人には刺さるのではないかと思います。
一方でApple H1チップではないのもあり、AirPods Proから大きく機能を削った結果とも感じます。
たしかに1万円以下のものよりは高機能で満足度も高いといえますが、2万円以上のものと比較してしまうと劣る点がどうしても目立ってしまいます。
まさに価格相応というのがわかりやすい表現なのかなと思います。
個人的におすすめできるかと言えば微妙ですが、1〜2万円の間という予算で考えている人は候補として考えてもいいのではないかと思います。